これこそが真の「忖度」ではないのでしょうか

季節も夏から秋へと少しずつ移っていき朝晩は涼しくなっていく昨今、女子テニスの世界では熱い注目を浴びております。テニス界の女王といわれているセリーナ・ウイリアムズを倒したとことは記憶に新しいですが、彼女の凄さはテニスだけではありません。

「みんながセリーナを応援していたことは知っています。こんな結果になってごめんなさい」
「あなたとプレーすることができて感謝しています」

対戦相手であろうとも、相手への敬意を払い、相手の立場になったインタビューは心を打たれます。私達は勝利したら相手のことは何も考えず自分のことのみ考えてしまうことが常です。競争社会でギスギスした世の中、相手のことを考える余裕は無くなってしまうのでしょうか。それが酷くなるといじめまで発展してしまう悲しさもあります。

大坂なおみのインタビューこそ本当の「忖度」ではないのでしょうか。最近「忖度」という言葉がまかり通っていますが「相手へのゴマすり」的な意味合いが強く言葉の意味がかけ離れていくような気がします。「忖度」は「相手の気持ちを推し量って配慮すること」を意味します。付け刃的な「忖度」は「忖度」でありません。