新型コロナウイルス「鼻だしマスク」は効果がない

大学入学共通テストの会場では監督者の注意を聞き入れず鼻を出したままの形でマスクを着用しつづけた受験生の成績が無効扱いとなった。ネット上ではウレタン製のマスクが悪者扱いされる話題も拡散されている。「ウレタンマスク」や「鼻出しマスク」の感染予防効果はどうなっているのだろう。

大学入試センターのウエブサイトでは「入試試験場では、必ずマスクを着用しなければいけないのか」という質問に対して、昼食時を除いて必ずマスクを着用してくださいと答えた。感覚過敏症などによりマスクの着用が厳しい場合は医師の診断書を提出し、別室で試験する必要があると回答した。

マスクの効果に詳しい専門家は、呼吸やくしゃみの際は鼻からも飛沫が出る。もし感染者が鼻を出してマスクを着用していた場合周囲に感染させる恐れがあると回答している。また、感染力が激しいウイルス飛沫が漂っている環境内で鼻呼吸すると自分が感染する可能性があるという。

ただ、今回の件は、鼻を出した状態でマスクをする事にリスクはあるかないかというよりも、試験監督の注意に従わなかったことが問題なのではないだろうか。

一方ではマスクを付けず、マウスシールドだけを着けて話しているテレビ出演者や政治家も存在する。マスクで鼻を覆わなかったこと自体を責めればこのような状況を大人はどういった大人はどういった答えを出すのだろうかということに疑問を投げかける声が多く上がった。

新型コロナウイルス感染症は感染力が強いのでマスクで鼻まで覆うことは必須だと言われている。入試試験場で試験管の指示に従わなかった受験生の成績が無効になった事については行きすぎではないかという声も上がり議論が持ち上がった。