池袋暴走事故のゆく末
池袋で今年の4月、高齢者の運転する車が暴走し、死者2名、10人がケガをするという事故がありましたね。運転していたのは旧通産省・工業技術院の飯塚幸三元院長(88)。12日、過失運転致死傷の疑いで書類送検されたというニュースを目にしました。
事故から半年以上かけての送検に、事故で妻子を亡くした松永さんは
「この7ヵ月間は2人がいなくなってしまった苦しみ、悲しさと向き合い続け、常に葛藤し続ける日々でした。私はそのなかで、2つのことを糧に生きてきました。1つ目は、2人のためにも今後の社会のためにも、今回の事故が軽い罪で終わらないように活動すること。2つ目は、真菜と莉子のような交通事故による被害者、私たちのような遺族が出ないように活動すること。その2つのために自分のできる限りで活動を行い、さまざまな方にご協力いただきました。ここに至るまで、励まし、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。」
と話しています。対し飯塚容疑者は医師から「運転は許可出来ない」と言われる程のパーキンソン症候群であったにも関わらず運転をし、事故当初は「車の問題」と飯塚容疑者は発言していました。ですが警察によるドライブレコーダーの解析などによって、アクセルとブレーキの踏み間違えが事故の原因と断定。さらに飯塚容疑者は「予約したフレンチに遅れそうだった。」などとも話しているという…
奥様とまだ幼いお子様を同時に奪われた松永さんや遺族のみなさまの心情を思うと、やはり重罪を望むところです。が、飯塚容疑者は逮捕されずずっと任意でしたよね。超ご高齢だから? 東大を卒業したから? 霞ヶ関の官僚だから? 虎ノ門に出向したから? 似たような他の事故を起こした加害者は現行犯逮捕されているのに…
実はわたしも8月に高齢者の方にコンビ二の駐車場で車をぶつけらる事故にあいました。事故の規模としてはそんなに大きくなかったのですが、わたしは完全に駐車していたので10:0のもらい事故です。駐車してlineの返信をしていた時、左前方から勢いよくバックして来る普通車が視界に(!!)とクラクションを鳴らした時には左前横に思い切り当たっていました。わたしの軽自動車は車軸まで歪み、頚椎捻挫。ほんの僅かな時間でも構えたので、わたしのケガは重症にならず1か月半ほどで良くなるレベルで済みました。
お相手は保育園関係者の60代の女性。車内にはお孫さんがチャイルドシートに乗っている状態で、女性が軽くパニックになっていたため、わたしがコンビニの店員さんに事情を話し警察に連絡。
幸いお孫さんにケガは無いようで安心しましたが、警察の方が到着してお相手の免許不携帯も発覚。明らかにバックミラーやサイドミラーを見ることなくバックしたなと思うスピードで突っ込んで来ていたので、
「ミラーや目視でご確認されてないですよね…?今回は車でよかったですけど、生身だったらって考えたら怖いです。小さいお孫さんも乗せている事ですし、本当に気を付けてくださいね。」とお話し、同時に自分に言い聞かせてもいました。何度も頭を下げ謝罪されとても反省している様子で、この先の運転はもっと慎重に安全にされるかなと思える方だったのが不幸中の幸い。これを機に、わたしも前後常時録画のドライブレコーダーを取り付けました。
高齢者による不注意・アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故が後を絶ちません。愛知は高齢者でなくとも事故が絶えませんが…(他県に住んだり旅行に行った際運転していて、愛知と大阪は本当に運転が荒い人が多いなと改めて実感)
安全装置の義務化も将来的にはあると思いますが、まずは運転歴に関わらず一人ひとりが余裕を持った安全運転を日頃から忘れず心がけ、譲りあうという当たり前の事が出来るようになればいいのになと思います。
不注意や危険運転でケガをしたり命を落とす人が一人でも減りますように… わたしもそう願いながら、飯塚容疑者がどう裁かれていくのか見守りたいと思います。