九州の大雨と東海豪雨の記憶

昨日(2019年8月28日)九州地方で記録的な大雨により、各所で冠水・浸水などの被害が相次いでいますね。映像を見るたび、わたしの脳内にある記憶がリアルに蘇ります。

今から19年前…

2000年9月11日~12日にかけておこった【東海豪雨】当時わたしは20代前半、1歳2ヶ月の長女と、お腹には次女を妊娠中(7ヶ月)でした。夕方車で買い物に出かけた帰り道、急に目の前が見えなくなるくらいの雨。ワイパーを最速にしても全然見えないので、前を走る車になんとかついていくのが精いっぱい! 叩きつけるような雨の中、普段多少の事では動じないわたしですが、チャイルドシートに乗せた小さな娘をみつめ、少し大きくなったお腹をさすりながら、何とも言えない恐怖を感じていました。

ただ、それでもどこかで(こんなどしゃ降り、そんな長くは続かないでしょ。家につく頃にはおさまってるよね~)なんて気持ちもあったんです。しかし…雨は止むどころか、どんどん激しさを増します。(これはヤバい…)現実なのかと疑うくらいの雨の中なんとか自宅近くに来た時には、タイヤが半分隠れているくらいに冠水していました。

当時わたしの自宅は302号線(上に高速道路が走っている大きな道路)のそば、歩いて10秒のところにドラッグストアがありました。 新車で購入して1年未満の車に乗っていたのもあり、少し小高くなっているドラッグストアにしばらく駐車させてもらう事に。(このおかげで車内水没を免れたので、かなりありがたかったです。店長さんいい方でした、感謝です!)

娘を抱っこし、スネあたりまで水に浸かりながら帰宅。家の2階から外を見ると(当時2階建て一軒家住み)道路はあれよあれよと川のように。娘がいた&妊娠中だった事で冷静ではありましたが、自分が母親でなければハタチそこそこの小娘だったので、正直どんなテンションでどう行動していたかわかりません。

そうこうしていたら近くを流れる新川の堤防が決壊し、氾濫。道路より少し高いところに建っていた自宅でも床下浸水、玄関を出た目の前の道は太ももまで増水、トイレの水は逆流して流れず、さらに停電に。 当時義父義母と同居していて5人(+1)家族だったので、その後みんなが帰宅して心強かったですが、一人暮らしだったら孤独だっただろうな…と思います。(当時はガラケーしかないから電話して気を紛らわせたり、大きい本屋さんやショッピングモールのような、人が多くいそうな所に駆け込んだかも。)

新川と302号線に挟まれた場所にあった当時の自宅、一番土地が低い所だったようで…その後1週間近く道路の水が引かなかったです。災害救助法が適用され、汚水で匂う床下の消毒など自治体にしてもらえましたが、しばらくは大変でした。自宅の向いに電気屋さんがあったのですが、水が引いた後駐車場に大量の冷蔵庫やらTVやらの電化製品が出されていて、これも現実感のない光景でしたね。(しばらくして閉店してしまいました。)新川町(現・清須市)に住んでいた友人は、1階は肩付近まで浸水し、車も天井がかろうじて顔を出す程度まで完全水没してしまいました。

東海豪雨で被災し、わたしの中で防災に対する意識がガラリと変わることとなります。東海豪雨の約5年前、阪神淡路大震災の時は「どこか遠くでの出来事」という感じだったんですよね。高校生だった事もあり守るものも無く、日々楽しむ事だけ考えて生きていたので、テレビを見ながら(大変そうだな…可哀そう)と思うくらいで、正直他人事だったんです。

自然の感情と共に生きる

【明日は我が身】【備えあれば憂いなし】 昔の人は、ちゃんと伝えてくれているんだな…被災して初めて強く思いました。あれから私は何度か引越しをしましたが、常にベットから手の届くところに懐中電灯を置き、簡易トイレやアルミシート・保存水や非常食など防災グッズを一通り揃え置いてありますし、娘が一人暮らしする際も防災避難リュックを自作してプレゼントしました。

毎回こういった災害が起こると、「もっと早く避難しておけばよかった」「こんな事になるとは思わなかった」という方が多くいます。高齢者や障害のあるみなさんは(わたしも含め)パニックにならないよう、特に早め早めの対策をとるべきだと思いますし、いざというときのシュミレーションをするのも良いと思います。

何もない平和な日々が続くと忘れがちになりますが、地球上で生きている限り、いつどこで何が起こってもおかしくないんです。人が泣いたり笑ったり怒ったりするように、自然も笑い(晴)泣き(雨)怒り(地震・雷)ます。東日本大震災のような大規模災害の場合、備えていても憂うこともあるでしょう。ですが、備えることで自分だけではなく身近な人、大切な人を救える確率は確実に上がるのは勿論、「準備しておけばよかった」「早く避難すれば」と後悔して苦しむ事も減るのです。

大切なことなので、もう一度。【明日は我が身】【備えあれば憂いなし】

◆この度の福岡県・大分県を中心とする九州北部の豪雨被害を受けられたみなさま、及びご家族の方に 心よりお見舞い申し上げます。みなさまのご無事と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。