日本医師会では新型コロナの影響で医療崩壊は既に起きていて、このままでは医療体制が壊滅してしまうと強い危機感を訴えた。逼迫する医療現場の課題とはどういうものがあるのでしょう。

帰省やパーティーデ・年末年始の感染相次ぐ

東京都では1月14日、新型コロナウイルス感染症の新たな感染者の数が1502人と確認されました。うち重傷者は135人と依然として深刻な状況が続いています。感染経路を追っていくと、年が明けて2週間たった現在、年末年始に感染しているという事例が相次いでいます。

東京都では1月13日、約20人ほどでカウントダウンパーティーを行ったシェアハウスで6人が感染した小規模クラスターが確認され、既に感染が確認されている人と合わせて14人が感染したことになります。他にも20代女性がホームパーティ―を開いて感染した例や、正月に帰省して70代の女性が子供から感染した例、30代男女がゴルフコンペで感染した例もあります。

病床に空きがなく自宅で自宅療養中に死亡した例も

新型コロナウイルス感染拡大が広がる中、1月13日に非常に深刻な事例が報告されています。1月13日に確認された東京の感染者の死者13人のうちの2人は自宅療養中に死亡しました。陽性が確認され、発熱や呼吸が苦しくなるという症状があったものの、入院先が見つかりませんでした。その後、症状が落ち着いたこともありましたが症状が悪化して搬送先の病院で亡くなられました。

東京都の担当者は、適切に入院できてればこういった事態は免れたかもしれないと、入院させるべき人でも自宅療養させざる得ないケースがる事を報告した。

このように感染者の数に対して病床が足りていないというケースが徐々に増え続けています。このままでは医療崩壊を招くことは明白な状況にあるのかもしれません。緊急事態宣言発令で新型コロナ感染を減少させることができるのか、ここが本当の正念場という時期を迎えているのではないでしょうか。